溝ノ口南口から久本山を越え、梶が谷から富士通ゼネラルに抜ける谷戸道で、山百合の群生を見つけた。記憶の奥の光景に驚き、あたりには濃厚な百合の香りが満ちていた。ウグイスの谷渡りも聴こえ、市街地が間近にあることさえ忘れる早朝のひと時。白いムクゲ、寺の門前のハスの花に、散歩の汗も乾く。
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